コラム2021年01月08日

サルサ バチャータ キゾンバ 楽しみ方はいろいろあっていいよね。

サルサでも、バチャータでも、キゾンバでも、何かのきっかけでペアダンスと出会い、興味を持ち、自分もやってみたいと思う。出会い方にもよるし、一番自分の心がワクワクする方向に惹かれていく。この楽しみ方というのは、時間と共に、経験と共に、変わっていきます。ですので、どれが最初でどれが最後というわけではなく、自分の好みの方向で楽しんでいくと良いかと思います。いくつか私が思う楽しみ方をご紹介します。

 

クラブダンス(ソーシャルダンス)を目指す 〜アドリブで踊る

クラブダンスといっても、10代、20代のクラブ↑ではありません。ラテンクラブやラテンバー、スタジオでのイベントなどで踊る、ラテンの踊り場という意味で捉えてよいかと思います。ある程度踊っている方は、「ソーシャル」という言い方もしますね。ただ、社交ダンスのソシアルダンスとは、かなり別物かなと思います。

ソーシャルダンスとは、クラブやバーなどの踊り場(ハコ)で、DJがフロアの様子を見ながら選曲していき、そこに遊びにきた人たちでアドリブ(即興)で音に合わせて踊ることを指します。即興と言っても、もちろん、適当に踊るわけではなく、サルサならサルサのベーシックステップから始まり、一定のルールがあります。そのルールを覚えると、男性の合図(リード)に合わせて、女性が踊る(フォロー)ことができます。

イメージがつきにくいかもしれませんが、例えば、算数で掛け算の「九九(くく)」を覚えておくと、二桁の掛け算ができるようなものです。ルール(九九)ができないと、いくら難しいリードされても、女性はわかりませんし、男性も戸惑ってしまいますね。逆に、女性が3桁の掛け算の名手なのに、男性が九九しかできないと、女性は少し持て余してしまうこともあります。

でも、大丈夫、ペアダンスは技術だけではありません。笑顔や、会話や、曲自体の楽しさ、クラブの雰囲気、お酒など、総合力ですので。男女ともに味方してくれるものはいっぱいあります。それがクラブダンスの魅力です! なんのこっちゃ???

 

レッスンを楽しむ 〜 知り合いを増やし、基礎を学ぶ

ノリが良かったり、ダンス経験がある女性ですと、クラブで少し教えてもらうとベーシックステップだけでなく、なんとなくターンもできてそこそこ楽しめてしまったりします、素晴らしい。男性もリズム感よかったりすると、ベーシックは踏むことができます。ただ、男性は女性をリードしないといけませんので、なかなかクラブだけではうまくなりません。もちろん、女性も基礎がないと「あの人が踊っているように」かっこよく、お洒落には踊れません。

サルサも、バチャータも、キゾンバも、興味が出てきてやりたいと思うならレッスンを受けるのが近道だと思います。

レッスンには、いろいろな形態があります。スタジオでダンス教室として開講されているいわゆる「レッスン」。または単発や特色を設けてやっている「ワークショップ(レッスン)」。はたまた、クラブやイベントの前でやっている無料、有料の「レッスン」。それぞれレッスンではありますが特徴が違います。

ダンス教室のレッスン(ペアワーク)

基礎から積み上げて学んでいきたいなら、ダンス教室のレッスンを受けるのが一番だと思います。わたしも初めてイベント?でサルサに出会ってから、その後、レッスンを受け始めました。それぞれの教室によって、何をメインに教えているのか違うので、ホームページなどで調べて検討して、自分の好みに合いそうな、それぞれの教室の体験レッスンに行ってみると良いと思います。クラスの雰囲気や、先生との相性などもありますので、とりあえず、習ってみるのがよいかと思います、笑。

また、ダンス教室のレッスンは、ある程度かよっていると顔見知りが増えますので、いろいろと情報を教えてもらったり、一緒にクラブに遊びにいくなどできますのでオススメです。私はそうでしたが、始めたての頃に、全く知らない人がいる場所にいくと、私は全く女性を誘えなかったですね〜、みんな上手すぎて誘えんみたいな、笑。ですので、知り合いを作ったり、踊り慣れするために必要です。

ワークショップのレッスン(ペアワーク)

こちらは、よくあるのは海外からの有名ダンサーが来日していて3日間だけワークショップを開講するとか、国内でどこそこの先生が来て1日だけワークショップをするとか、または、私もやりますが、通常のレッスンとは異なり、単発などで特色のあるワークショップをやるというような感じです。

ワークショップのクラス数が多い場合には、初心者レベルから中級、上級とレベルわけされている可能性がありますが、入門の方には少しばかりハードルが高い場合がほとんどです。ただ、経験者の方には、いつもの教室の先生とは違った角度から教えてもらえますので、新しい気づきがあって勉強になると思います。

ただし、全く同じことを言っている場合もあれば、なんとなく違うことを言っているような気もしてしまいます。経験値が多くなると、違うことを言っているのではなくて、違う観点や角度から捉えているだけで、実は言いたいこと、大事なことは一緒だぁ〜、と結局思うのでですけど。初心者の方は、混乱しやすいので、注意。まずは、一つの筋道を立てると、違うことを言われても、その意味をしっかりと比較して受け入れやすくなります。

ですので、私のオススメは、「レッスン教室のホームタウン」を作ること。もちろん、ここのクラスは少し違うなと思えば、引越ししてよいと思います。ファニラテ のレッスンに来ていただいても、やはり合わないこともあります。ですが、せっかくラテンの門を叩いたのですので、新しいホームタウンを探して、自分の好きな場所ができるといいなと思います。そして、興味があればワークショップを時折受けて、新しい切り口を学ぶのがオススメです。

イベント前の無料/有料レッスン(ペアワーク)

サルサ&バチャータパーティの前には、サルサとバチャータのミニレッスンや、有料のレッスンがある場合があります。イベント前のレッスンは、料金的に割安感もあり少し受けてからDJタイムで踊るので、ウォーミングアップにも良いと思います。ただ、こちらも、ある程度、経験が必要なことが多いかなと思います。入門向けと謳っている場合はよいのですが、短い時間に、その後のDJタイムで使えそうなルーティンを教えてくれることが多いかと思います。もちろん、初めての方も技術の習得というよりは、こんな感じなのかという意味で、受けてみるのもありだと思います。

ただし、こちらは特にルーティン(リードとフォローの流れ技)がメインになりますので、基礎の勉強の方は、教室レッスンで受けられるのがよいかと思います。

ファニラテのイベントでは、無料レッスンという形でよくやっています。現在やっている、「LOVE LATIN」では、キゾンバ&バチャータのレッスンを30分+30分やっています。ぜひご利用くださいね。また、初めての方には、個々に簡単なベーシックステップなどお伝えしますので、ご安心ください。

 

振付を覚えてパフォーマンスをする 〜 舞台で発表する

通常のダンスというと、こちらの舞台や、スポットライトを浴びて踊るダンスの方がメジャーかもしれません。バレエやジャズダンスにしても、ストリートダンスにしても、基本はソロダンスです。グループで踊りますが(群舞)、そこは予め決められた振付を踊ります。

サルサ、バチャータ、キゾンバ、チャチャチャも、振付で踊ることは多々あります。ただ、ここは好みの別れるところです。社交ダンスの競技ダンスをやってきた方や、ジャズやバレエをやってきた方は、いままで生徒さんでもいらっしゃいましたが、舞台なれしていますので、振付で踊ることに全く抵抗感はありません、笑。そりゃそうですよね、大きな舞台で皆さん踊ってきているので。すごい。

サルサ、バチャータ、キゾンバをあくまでもソーシャルダンス(クラブでのアドリブダンス)と捉えている方には、どうしても舞台で踊ることは別物に思えてしまようです。傾向としては、女性は華やかなスポットライトを浴びて、綺麗な衣装を来て、メイクもばっちりに踊りたい!っと思える方は比較的多い気がします。男性は、いきなり舞台に立ちたいっ!と思う方は女性よりは少ないです。

ですので、発表すことに慣れている方は、ソーシャルダンスよりも振付パフォーマンスを好みます。これはこれで私は良いと思います。好きなことはそれぞれですので。ソーシャルを目標にしている方にとっては、これもこれでよいと思います。

ただ、面白いことに、時間と共に、以外にそれぞれが融合してくることがあります。振付しかやってなかった方は、突如ソーシャルに目覚める。ソーシャルメインだったのみ、振付でかっこよく踊っている、など。

元々はソーシャルダンス

サルサや、バチャータなどは特に元々のキューバやドミニカ発祥のダンスですが、生活に根ざした庶民ダンスです。ですので、ソーシャルがメインです。キゾンバはアンゴラのセンバの影響を受けているダンスですが、これも舞台ダンス、というわけではありません。だからこそ、気軽に踊れるダンスでもありますね。

ソーシャルダンスは、最初に書きましたが、その場にいる初めて出会う方と、初めての聞く曲で、ルールに基づいてアドリブで楽しむペアダンスです。このアドリブは、自分の技術のストックをパズルのように自分で 組み合わせていく作業になります。1曲、3分から4分という短い間に、曲に合わせて、自分で選択して踊ります。

一方、振付は先生によって作られたルーティン(一連の技の流れ)を覚えることから始まります。全然違うじゃん!!!そう思いますよね?でもですね、ソーシャルも振付も両方踊っていると同じに感じたりもするのです。

ソーシャルはその一瞬で作る振付でもある

わたしの感覚からいうと、みんなその場、その時、その人と、その曲で、短時間の1曲3分という間に、自分の感覚で振付を作っている、と感じています。もちろん、振付踊ったことのない方からすると、え〜そうなの〜という声が聞こえそうですが、逆もしかりですが。

ソーシャルでは、一番大切なことは、相手のパートナーとお互い楽しく1曲を踊ること、これがすべてです。ですので、技術のうまさも確かに重要ですが、最初のうちは特に、難しいことよりも、しっかりと相手に通じる優しいリードと、相手をビビらせないフォローで(スタイリング多すぎると、初心者男性はあせる、笑)、楽しむことが重要です。

いろいろな楽しみ方、楽しませ方ありますが、経験者になってくると「音をとる」、音取りがとても重要だったりします。

音をとるとは、一番簡単な例で言うと、止まることです。曲の切れ目でポーズして無音になったり、曲が盛り上がってキメ音があったりした時に、踊りを一時止める、やめるといってももちろんやり方があります。いきなり、止まることを、やれと言われても結構難しいです。

この音取りの訓練には、とても振付が役に立ちます。ただ、習ったことを連綿と続けているのではなく、音を聴きながらここで止まると気持ちいい。この感覚は、訓練することができます。もちろん、音楽、曲が大好きな方ですと、そんなことは教わらなくてもできてしまいますね。すばらしい。ですので、そういう楽しみ方をしたいな〜と思う方は、先生による振付の音の取り方は学ぶことは、一つの訓練になると思います。

 

結論、好きにしよう、笑

とまあ、いろいろと私見を書いてみましたが、どの楽しみ方から入ってもよいと思います。いま書いたのは、ダンス、踊り、レッスンという点から書きましたが、友達を作ることもできますし、会話する場でもあり、お酒を音楽と楽しむ場でもあり。ここには書いていない、それぞれの楽しみ方、これが大事だなと思います。

 

これから始めたい方、そして始めたての方、もう何年もやっているけどマンネリ化してきた方、違う方法で楽しむのもありですね。

 

Let’s keep dancing and smiling !!!